走り終えた後、ふくらはぎがパンパンに張って重い。そんな経験はありませんか。
放置すると翌日の疲労が抜けにくくなり、積み重なることでケガのリスクも上がります。フォームローラーを使った数分のケアで、回復速度は大きく変わります。
理学療法士として、正しい使い方と注意点を解説します。
①なぜランナーのふくらはぎは張るのか
ランニング中、ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)は地面を蹴るたびに収縮を繰り返します。この反復収縮により筋肉内の血流が一時的に低下し、疲労物質が蓄積します。
走り終えた後も筋肉の緊張が残ると血流の回復が遅れ、翌日まで張りや重さが続く原因になります。
フォームローラーで筋肉に圧をかけながら転がすことで、血流を促進し疲労物質の排出を助けます。
②フォームローラーの正しい使い方:ふくらはぎ
用意するもの: フォームローラー
手順:
- 床に座り、ふくらはぎの下にフォームローラーを置く
- 両手で体を支え、お尻を浮かせる
- ふくらはぎをフォームローラーの上でゆっくり、アキレス腱の少し上から膝裏の手前まで転がす
- 張りを感じる部位で1〜2分止めて圧をかける
- 3か所程度、場所を変えながら4を繰り返す
- 左右それぞれ行う
ポイント:
体重を両手でコントロールしながら、圧の強さを調整してください。
強く押しすぎる必要はありません。
圧をかけながら筋肉が緩んでくるのを確認しながら行うことが重要です。
じんわり圧がかかる程度を目安にしてください。
③やってはいけないこと
痛みを我慢して強く押す
鋭い痛みが出る場合は炎症が起きている可能性があります。圧を弱めるか、その日はケアを中止してください。
患部に直接当てる
肉離れや打撲の直後、患部に直接フォームローラーを当てることは禁忌です。炎症を悪化させます。
ローラーを速く動かす
速く転がしても効果はありません。ゆっくり、止めながら行うことが重要です。
④あわせて使いたいケアグッズ
フォームローラーと組み合わせると回復効率が上がるグッズを紹介します。
フォームローラー
私が実際に使用しているのはトリガーポイントのGRIDフォームローラーです。適度な硬さと凹凸があり、ピンポイントで圧をかけやすい設計になっています。

マッサージガン
フォームローラーでほぐした後にマッサージガンを使うと、深部の筋肉へのアプローチができます。フォームローラーが「面」で刺激するのに対し、マッサージガンは「点」で振動を加えます。

ストレッチポール
ふくらはぎのケア後、ストレッチポールを背骨に沿って縦置きにして仰向けで寝ると、走行中に縮こまった胸椎を伸展させられます。ふくらはぎだけでなく全身の回復に有効です。

まとめ
ランニング後のふくらはぎケアは、翌日以降のパフォーマンスに直結します。フォームローラーを使った5分のルーティンを走った後の習慣にしてください。
膝の外側が気になるランナーは、腸脛靭帯のケアもあわせておこなうことをおすすめします。
→ ランナーの腸脛靭帯炎をフォームローラーでケアする方法
→ ランナーの股関節ケアにフォームローラーを使う方法


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